ローズ / ROSE


^^ 写真をクリックして全体構図をチェック ^^

商品名ローズ / ROSE
製造元新橋製紙株式会社静岡県富士市
規 格114mm x 65mシングル
採 取1999年
在 庫× (out of stock)
モチーフ青 赤 花 植物 バラ 薔薇 ばら 水に溶ける 再生紙 recycle blue red flower rose
素材
販売種別普及品

ROSEの旧版です。
前回のROSEと比べると、まだISO表記とかがなくて全体的にシンプル。
おかげで比較的すっきりした構図でデザインを眺めることが出来ます。
そう言われてみると、このバラ実は青バラだったんですね。

青いバラが欧米で不可能の代名詞となっているのはご存じのことと思いますが
それというのも多くの青い花に存在するデルフィニジンがバラにおいて存在しないから。
つまり、あまたのバラを掛け合わせても青い色素を持つことはないのです。

そう、サントリーが青いバラを誕生させるまでは…。

正確には、そのバラもデルフィニジンを持って生まれたわけではありません。
ヨソの花から科学の粋を注ぎ込んで発現させたというのが本当のところですが
その道程そのものが大変なものであったことも想像に難くないのです。

実際、遺伝子操作をすると何でも出来ると思っている人がいるのですが
いろいろな花から青い色素の遺伝子を取ってきて埋め込んでもなかなか青くならず
こんな色素一つ定着させるのに15年近くかかっています。
デルフィニジンはアントシアニン系色素ですから、組み込めば即青くなるわけでなく
pHなど細胞組織内環境を最適な状況にしなければ望む色にはならないからです。

そして紆余曲折の末にパンジーの青い遺伝子を導入することに成功した。

園芸史上、その是非を問う青バラ論争というのは 時々で発生するのですが
あるときの喧噪を「赤や黄色が印象的な花に青品種はないし、その逆も存在しない」
と一喝した人がいました。直感的に見て、この言葉には相当な説得力があります。
しかし、すべての人が黙ったわけでもなかった。「パンジーはどうなるんだ。」

かくて、現在 地球上で最も青いバラはパンジーの力を借りて地に立っているわけで
そのことを知るものには大変感慨深い出来事です。

で、その衝撃のデビューから5年経った2009年10月、
サントリーは青バラ 'アプローズ' を量産して市場に出すことを発表しました。

園芸好きの素人として従来の交配育種家を敬う気持ちと
技術者として目の前に技術があれば使ってみたいだろうという気持ちが交錯して
今ひとつ素直にその花色を評価できずにいるのですが、
それが受け入れられるか否かは市場が決めることなのでしょう。
「不可能」の値段は一体いくらになることやら。

ま、'アプローズ' の価格が新品種のバラとしてもお高い設定になるのは必至ですから
フランスあたりのボンシックボングーなマドモアゼルの間で
「キプリングの詩みたいに青いバラの花をちょうだい」とか言うのが流行ったら
当地の青年の懐は悲惨だな…と思ったり思わなかったりしております。

# いくら夢を売る商売でも欧米の切花の値段はどう考えてもおかしいだろう…。

やっぱり不可能は不可能のままであって欲しいというか、
絵を見て理想像を妄想するとかで十分だよね、とか思う貧乏性のワタクシですが
トイレットペーパーのROSEのほうは手に入れて10年、
この夏に青バラのパッケージが廃番になってしまって大変残念なのであります。


■■■ 補足 ■■■
青いバラの人間模様が気になる方は最相葉月さんの『青いバラ』がオススメ。
関係ないけど、自転車で鈴木省三さんちに行けるエリアに住んでたことがあります。

ちなみに「キプリングの青いバラ」というのは、
要するに「蓬莱の玉の枝・火鼠のかわごろも・龍の首の珠・燕の子安貝取りて賜へ」
の西洋版です。


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